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?平成22年度 「千葉いちばん」プロジェクトの全学的推進


文部科学省 平成22年度 大学生の就業力育成支援事業

昨年度の「大学教育?学生支援推進事業」に続き、文部科学省 平成22年度 大学生の就業力育成支援事業において、本学の【「千葉いちばん」プロジェクトの全学的推進】が採択されました。

全国441の大学等が申請し、採択されたのはわずか180件と競争倍率2.45倍の難関、しかも、千葉県で採択された大学は、本学を含めてわずか3大学でした。
平成22年度 大学生の就業力育成支援事業 申請?選定状況
学校種別 申請件数 選定件数 選定件数
大学 341 157
短期大学 83 19
共同申請 71 4
合計 441 180 2.45倍

平成22年度 大学生の就業力育成支援事業の趣旨(公募要領より抜粋)

本事業は、各大学?短期大学(以下、「大学」という。)において、入学から卒業までの間を通した全学的かつ体系的な指導を行い、学生が次のようなプロセスを繰り返し、その社会的?職業的自立が図られるよう、大学の教育改革の取組を国として支援するものである。

①初年次教育等を通して、自らの職業観?勤労観を培うとともに、自らの生き方や生活(ワークライフバランス含む)について基本的な展望を持つ。

② ①と併せて、自らの個性?能力を把握しつつ、将来の進路を自らの責任で選べるよう、主体的に大学生活を組み立て、適切な授業科目や講座を選択し、計画的に学修を進める。大学は、その大学生活や学修が有効なものになるとともに、体系的な履修計画の下に学修が行われるよう、指導?相談?助言を行う。

③ ①、②を踏まえ、座学によって得られる専門的知識や技術が、企業等の第一線でどのように活用されるか実地に学ぶなど、目的意識をもって学修を継続?深化させ、その結果、大学卒業後に役立つ社会的に必要な能力や実践的な能力を獲得する。

④全体を通して、大学生活を通じて修得した様々な知識や技術が、自分の中で有機的に統合され、大学を卒業した職業人として求められる最低限の資質能力が形成されているかを自ら確認する。

本学の取組について

名称

「千葉いちばん」プロジェクトの全学的推進

取組の概要

就業力育成の根本にあるものは、「大切なモノ」への気づきと「生きる軸」の発見と考える。この二点への理解があってこそ「学び」の大切さに目覚めるものと推察する。気づき、発見、目覚めを支援する就業力育成プログラムの概要を以下説明する。

本学では、建学の精神「敬天愛人」のもと人間性の涵養と専門知識の習得を通して、人間力の強化と社会に有意な人材育成に努めてきた。しかし、根本的な解決には至っていない。また、基礎学力の低下、社会ニーズの高度化、グローバル化、雇用環境の激変等により大学を取巻く環境は大きく変化している。これらに対応するためには、就業力育成を行う大学改革が喫緊の課題と理解している。本取組は以下4項目を全学的に推進し、入学時より卒業に至るまでの教育体制を改革し、時代の要請に合った人材を養成するものである。
  1. 大学ビジョンの明文化
  2. 養成する人物像の指標化
  3. 指標を実現する教育および環境の整備、実践
  4. 実践内容の可視化と評価体制の構築
1. の大学ビジョンの明文化とは、以下の3項目により「教職員、学生のベクトルを合わせ、ゴールを共有する」「ステークホルダーに対する質の保証」を目的とする。
① University?Identityの明文化
② 3ポリシー( アドミッション、カリキュラム、ディプロマ) の明文化
③ 養成する人物像の明文化

2. の養成する人物像の指標化とは、本取組の象徴的キーワードである“ 千葉いちばん”力を本学独自のビジネス?コミュニケーションに必要と考える資質能力として指標化することである。

ち:チームワーク … 楽しめる力、責任力、規律性
ば:バイタリティー… 行動力、挑戦力、継続力、主体性
い:イノベーション… 問題発見力、改革力、創造力
ち:知識?知恵 … 実学的知識、知識加工力
ば:バランス感覚 … 理解力、判断力、分析力
ん(n):(notice)気づき… 自己管理能力、倫理観、柔軟性

3. の指標を実現する教育および環境の整備、実践とは、「専門教育」と「キャリア教育関連」に区分し、整備、実践することである。「専門教育」においては実務家講師による正課授業を拡充する。「キャリア教育関連」においては以下の4項目を整備、実践する。

① 初年次教育の整備?再構築
全入学生対象

② 全学年対象の就職ゼミ開講
1、2年生:本格的学園新聞の制作
3年生:就職関連の準備
4年生:ティーチング?アシスタント

③ インターンシップ制度の拡充
県内各経済団体との連携継続、事前?事後指導の徹底

④ 千葉県内企業との双方向型産学連携
実務家講師、企業人による講義と本学教員によるヒト?モノ?カネ?情報に関する企業経営活用可能な出前講義の充実)

4. の実践内容の可視化と評価体制の構築とは、科目ごとに伸ばすことのできる、あるいは伸ばしてほしい“ 千葉いちばん” 力を設定し、学生に提示する。学生は自身の目標を設定したうえで、伸ばしたい分野、伸ばしたい能力、伸ばしたい専門知識を考慮して科目選択する。これにより、学生個々人が“ 千葉いちばん”力について「各科目におる自己評価」「年度ごとの成長掌握」「卒業時の総合力把握」ができる評価システムが構築される。以上の内容を、全学一体となって推進することにより、就業力育成に効果が出るものと確信している。

“チバイチバン”力評価システムとは

“ チバイチバン”力 をビジネスコミュニケーションに必要な資質能力( 就業力) として本学独自に指標化し(※1)、それぞれの専門科目でどの力を伸ばすことが出来るのかシラバス(学習計画)上で提示します(※2)。また、様々な職種のロールモデル(社会?企業が求める人事要件)(※3)も設定、提示します。
これにより、学生はそれぞれの目標を実現するために必要な第一歩として自主的に科目を選択し、目的意識をもって学修することができます。また、学生は各能力の成長度合を自己評価し、教員も学生を評価します。これにより、いわゆる学力偏差値とは異なる社会で活躍するための卒業偏差値とすることができ、学生は大学生活によって習得した“ チバイチバン” 力を確認することができます(能力表)(※4)。同時に教務システムとの連動を図ることによって、学生個々人の目標?学修状況?評価状況を確認できるカルテとしての機能を付加します。つまり、教職員がいつでも誰でも入学から卒業まで一貫した指導?相談ができ、本学の特色である少人数教育を最大限に生かすことができる人間力(“チバイチバン”力)評価システムです。

“チバイチバン”に込める願い

敗北、脱落、劣等感… 自分に自信を持てない学生たちが多い。ただでさえ、自尊感情の低い日本の若者。モティベーションのベースになるココロの自信を持たせる必要がある。学生は「原石」。ダイヤモンドはなかなかいないが、様々な鉱石がある。磨けばどれも、違った輝きを見せる。まず、原石であることに気づかせる。ここで重要なのが自信づくり。「やればできそうだな」と。次に、磨き方。モノづくりや人や知識との出会いによって、ゆっくりと磨いていく。さらに、「イチバン」を目指して磨いていく。様々なワークによって、自分の特性に気づき、磨き方を変えていく。いつしか自分のなかに「イチバン」の灯がともる。他者との関係の中での「イチバン」ではなく、がんばっている自分が“イチバン”好き、という「イチバン」を目指したい。そして、自分自身に誇りと自信 をもって欲しい。

“ チバイチバン” 力の指標化(※1)

伸ばす能力 学習する指針 イメージ
チームワーク ① 楽しめる力 コミュニケーション力 個人
② 責任力 役割と責任力
③ 規律性 縦の規律と横の連帯 集団
バイタリティー ④ 行動力 主体性?自発性 自分
⑤ 挑戦力 起業家精神
⑥ 継続性 行動に移し、努力を続ける力 社会
イノベーション ⑦ 問題発見力 現状認識と問題点発見 理解
⑧ 知識応用力 斬新、具体的な考え方
⑨ 問題解決力 具体的な解決策を身に付ける 発想
知識?知恵 ⑩ 実学的知識 専門知識の習得 知識
? 知識応用力 知識から知恵へ
? 企画実行力 知恵の具現化 知恵
バランス感覚 ? 理解力 多様性に対する理解 自分
? 分析力 根拠ある見極め
? 判断力 見極めからの決断 社会
ン(n) 気づき(notice) ? 自己管理能力 自己認識と見識 自分
? 倫理観 大切なモノ、コト発見
? 柔軟性 価値観の多様化と新視点 新自分

本アンケートの活用方法(※2シラバス、※3ロールモデル、※4能力表)

~“チバイチバン”力評価システムの目指す姿(イメージ)~

学生は、“チバイチバン”力のシラバスによって、目的をもって履修します。

学生は、“チバイチバン”力のシラバスによって、目的をもって履修します。

年度毎および、卒業時に成長度合いを確認します。また、就職活動にも活用します。

年度毎および、卒業時に成長度合いを確認します。また、就職活動にも活用します。

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