【教員執筆著書】PHILOSOPHY&CULTUREvol.4 No.1 (国際学科 佐藤准教授)
『フィルカル PHILOSOPHY&CULTURE vol.4 No.1』
※許可を得て掲載しております
国際学科の佐藤邦政准教授が執筆した論文『差異の認識と認識的変容-障害者との共生に関する認識論的アプローチ-』が『フィルカル PHILOSOPHY&CULTURE vol.4 No.1』 (p.312-338)に掲載されました。論文の要旨を以下に紹介します。
2013年に障害者差別解消法が成立、障害者雇用促進法が改正され、それらに示される合理的配慮に関して多様なアプローチに基づく研究が行われている。この動向の中で、法制度化された合理的配慮のもとで共生社会を実現するために、行政機関や事業者、事業主だけでなく、個人のあり方に関心が向けられている。そこでは、個人がその都度の特定の状況において、個別の他者のニーズに可能な範囲で応えることであり、そのための傾聴と対話という行為に従事することが求められている。
では、障害者との差異を「知る」とか、異なるニーズや選好に「応じる」と言われるとき、その差異を認識する仕方とはどのようなものなのか、障害者と健常者が職場などで実際にかかわることで、個人が認識的に変容していくとはいかなることなのか。本研究では、障害者と実際にかかわる経験を通じた差異の認識のあり方と、その経験を通じた個人の認識的変容について明らかにする。
2013年に障害者差別解消法が成立、障害者雇用促進法が改正され、それらに示される合理的配慮に関して多様なアプローチに基づく研究が行われている。この動向の中で、法制度化された合理的配慮のもとで共生社会を実現するために、行政機関や事業者、事業主だけでなく、個人のあり方に関心が向けられている。そこでは、個人がその都度の特定の状況において、個別の他者のニーズに可能な範囲で応えることであり、そのための傾聴と対話という行為に従事することが求められている。
では、障害者との差異を「知る」とか、異なるニーズや選好に「応じる」と言われるとき、その差異を認識する仕方とはどのようなものなのか、障害者と健常者が職場などで実際にかかわることで、個人が認識的に変容していくとはいかなることなのか。本研究では、障害者と実際にかかわる経験を通じた差異の認識のあり方と、その経験を通じた個人の認識的変容について明らかにする。