「第7回英語教師授業力 ブラッシュアップセミナー」を開催
英語教育改革完成年度(のはず)の指導と評価の振り返り
大发888体育_dafabet唯一官方网站-老虎机|游戏では、「第7回英語教師授業力ブラッシュアップセミナー」を、2024年11月30日(土曜日)に開催いたしました。
今年のセミナーは、今年度から小学校~高等学校の全学年で施行されている現行学習指導要領の着実な推進に向け、各校種においてどのように授業をデザインし、目標に沿って具体的にどのような言語活動を展開していく必要があるのか、さらに指導と一体化した学習評価はどうあるべきかなどを中心として、指導?評価の両面における実践的な情報を提供させていただくことを目的に開催いたしました。
今回は『英語教育改革完成年度(のはず)の指導と評価の振り返り~今後の改善に向けた課題にどう対応していくか』をテーマに、基調講演のほか、優れた英語教育を実践されている先生方、さらに文部科学省で英語教育行政にあたられている教科調査官をお招きし、小?中?高等学校各校種で求められる授業指導や学習評価の具体的なアイディアやヒントを提供いたしました。
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今年のセミナーは、今年度から小学校~高等学校の全学年で施行されている現行学習指導要領の着実な推進に向け、各校種においてどのように授業をデザインし、目標に沿って具体的にどのような言語活動を展開していく必要があるのか、さらに指導と一体化した学習評価はどうあるべきかなどを中心として、指導?評価の両面における実践的な情報を提供させていただくことを目的に開催いたしました。
今回は『英語教育改革完成年度(のはず)の指導と評価の振り返り~今後の改善に向けた課題にどう対応していくか』をテーマに、基調講演のほか、優れた英語教育を実践されている先生方、さらに文部科学省で英語教育行政にあたられている教科調査官をお招きし、小?中?高等学校各校種で求められる授業指導や学習評価の具体的なアイディアやヒントを提供いたしました。
小学校実践発表
評価規準に拠る指導と一体化した学習評価の在り方
講師の渡邉浩章先生(成田市立八生小学校 教諭)は、「多くの教師は評価というと、児童の総括的評価を中心に考えているのではないか。教師は新しい学力観に立ち、評価規準に照らして学習評価?授業評価し、それをすぐ次の授業に生かそうとする意識は、高いとは言えないのではないか」と問題提起をされ、「評価規準に拠る指導と形成的評価の一体化こそが、資質能力の質的な面、すなわち、学習指導要領の目標に基づく幅のある資質や能力を育成していくために必要不可欠だ」と、成田市や佐倉市の小学校における豊富な実践事例を踏まえてご説明いただきました。
具体的な事例としてあげられた「台湾の小学生との国際交流」「中国人やミャンマー人を招いての多文化共生交流」の例示は、多くの参加者から注目されました。
具体的な事例としてあげられた「台湾の小学生との国際交流」「中国人やミャンマー人を招いての多文化共生交流」の例示は、多くの参加者から注目されました。
基調講演
日本の英語教育は本当に改善してきているか ~抜本的な改革を加速させるために検討すべきこと
文部科学省の大发888体育_dafabet唯一官方网站-老虎机|游戏5年度「英語教育実施状況調査」では、CEFR A1レベル相当以上を達成した中学生の割合は50.0%、A2レベル相当以上を達成した高校生の割合は50.6%で、平成23年度初回調査と比べると格段に向上しています。しかしこの結果には、現実とのギャップを感じることが少なくありません。日本全体として英語教育は本当に改善してきているのか(改善してきているとしても、そのスピードが遅すぎるということはないか)、もしそうでないとすれば、何をどのように見直す必要があるのか。向後教授の鋭い問いかけに、受講者の集中度が増しました。
向後教授は、英語教師が提供すべき姿勢として、「学習者本意であること」「話すこと?書くことのアウトプット」「多様な考え方を受け入れること」「生徒同士が協調して学ぶこと」の4点を挙げ、さらなる改善の充実を訴えました。
向後教授は、英語教師が提供すべき姿勢として、「学習者本意であること」「話すこと?書くことのアウトプット」「多様な考え方を受け入れること」「生徒同士が協調して学ぶこと」の4点を挙げ、さらなる改善の充実を訴えました。
中学校実践発表
授業の4階層にフォーカスした中学英語の授業デザイン
講師の橋本晋作先生(渋谷区松濤中学校主幹教諭)は、「授業を支える理論やシステムがしっかりしていないまま、うまく進めるコツに焦点を当てるのでは、効果は一時的で生徒の英語力は伸びてはいかない」と説かれました。その上で、先生が大切にしておられるという「授業の根幹」をご紹介いただき、受講者自身の授業の全体像を振り返ってほしいとお話しいただきました。
「指導形態?方法」「教材の工夫」に始まり、「All Englishでの授業の進め方」「ICTの効果的な使い方と教師の負担軽減」「主体的?対話的で深い学びにつながる具体的な実践事例」を沢山ご紹介いただきました。「英語教育を通じ、自立?自律した学習者を育てたい」とお話しいただいた橋本先生には、多くの賛意が寄せられました。
「指導形態?方法」「教材の工夫」に始まり、「All Englishでの授業の進め方」「ICTの効果的な使い方と教師の負担軽減」「主体的?対話的で深い学びにつながる具体的な実践事例」を沢山ご紹介いただきました。「英語教育を通じ、自立?自律した学習者を育てたい」とお話しいただいた橋本先生には、多くの賛意が寄せられました。
高等学校
学習指導要領の深い理解と授業改善のポイント
講師の富永幸先生(文部科学省 初等中等教育局教育課程課 外国語教育推進室 教科調査官、国立教育政策研究所 教育課程研究センター研究開発部 教育課程調査官)は、学習指導要領の前文に挙げられた「これからの学校教育には、一人ひとりの生徒が『自分のよさや可能性』を認識するとともに、あらゆる『他者を価値のある存在』として尊重し、『多様な人々と協働』しながら、『豊かな人生』を切り拓ひらき、『持続可能な社会の創り手』となることができる」ようにすることが求められていると指摘されました。
豊富な高校英語指導の経験を踏まえ、学習指導要領の基本的な考え方を改めて確認し、その実現に向けた授業改善のポイントを丁寧に紐解かれた講演の結びに、「教えるとは希望を語ること、学ぶとは誠実を胸にきざむこと。」という言葉を紹介してくださった富永先生。「一緒に希望を語りましょう!」というメッセージに、受講者はみな大いに勇気づけられました。
豊富な高校英語指導の経験を踏まえ、学習指導要領の基本的な考え方を改めて確認し、その実現に向けた授業改善のポイントを丁寧に紐解かれた講演の結びに、「教えるとは希望を語ること、学ぶとは誠実を胸にきざむこと。」という言葉を紹介してくださった富永先生。「一緒に希望を語りましょう!」というメッセージに、受講者はみな大いに勇気づけられました。
講師陣の熱が多くの受講者にも乗り移り、今回も英語教育への情熱の熱気で満ち満ちた一日となりました。
講師の皆様、またご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。
なお今回も、多くの本学教職課程(小学校、中高英語)の学生たちも一緒に学ばせていただきました。
講師の皆様、またご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。
なお今回も、多くの本学教職課程(小学校、中高英語)の学生たちも一緒に学ばせていただきました。
(主催:地域連携センター、協力:英語教育開発センター)